床材適所
2016年 10月 06日
リッチなことの証明かゴージャスな雰囲気を求めてか、
おそらくはそれに近い動機で、色の濃い、ウォールナット(クルミ)などの
広葉樹の床材を選択する方がいらっしゃいます。
ウォールナット以外ですと、ブラックチェリーやチーク、オークなど
の広葉樹が候補にあがります。(写真の楠は私が時々ご提案するものです)

確かに床に直接座らないスタンディングスタイルの暮らしだと、
リビングやダイニングに上記の広葉樹を採用するのはいいように思います。
しかし座風が好きで、リビングではゴロンと寝転がりたいという方に
とって、広葉樹の床は硬過ぎることが多いのです。
ではスギやパイン、ヒノキといった針葉樹がすべてにベストかといえば、
そうとも言い切れません。確かに針葉樹は柔らかいので、寝転がっても
違和感はないでしょう。しかしカーペットや絨毯と比べたら、どちらが楽に
(直に)頬杖をつけるかと言えば答えは明白なのです。

(写真は天然ウールのカーペット敷き。ゴロンと横になれます)
それにその空間の用途や傷付き安さ、その空間を使う人の年齢という要素
も考慮に入れる必要があります。
大切なことは、『床材適所』という考え方。
これはライフスタイルにも直結しています。玄関の床を漆塗りの木のタイル
にして、上がり框は名栗仕上げのケヤキに、それ以外の一切を畳に
するという和モダンな空間提案があっても可笑しくありません。
もちろん床はすべてモルタル仕上げの土間にして、ソファーの前などの
必要な箇所に(持ち前のセンスでチョイスした)手織りの分厚いギャッベ
を置いて、モダンな暮らしを快適に楽しむというのも良いと思います。
0120-2610-83
coa@protohouse.net
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