プロトハウス事務局が初めて取り組んだ離島プロジェクト(現在は自宅カフェ
「Shiraho 家 Cafe」として石垣島の人気のスポットとなっています☆)とは今から20年近く前になります。
場所は石垣島でした。
設計を依頼したのは松山将勝さん。一緒に白保の海岸を歩いた後で、彼がおもむろにスケッチブックを開き、アイデアを描き始めたことを昨日のことのように思い出します。
今では超有名な建築家として日本全国で活躍する松山さんですが、あの頃はまだスタッフもいなかったかもしれません。
先日、彼が大分県で活躍する建築家の塩塚さんと共に建築賞を受賞したお祝いの会に呼ばれた折に、その頃のことをお互いに懐かしく思いながら語り合いました。
それから約20年。その間にいくつか離島での家づくりも体験してきましたが、今回も新しいお施主様からお声をかけていただき、新たな離島プロジェクトがスタートしました。
今回のテーマは、自宅+天然酵母のパン工房&shop☆
ご自宅の一角にパン工房のスペースを設けることが最も大切なコミットメントです。
今回設計を依頼するのは若手建築家の中野普治さん。
あの時の松山さん同様に、未来への可能性を感じさせてくれる豊かな感性の持ち主です。
今は、土地選びのアドバイスからスタートして、その決定の後にプレゼンテーションを行い、数度の打ち合わせを行ったところです。
この日はパン屋部分のスペースにいかに効率よく設備機器を配置するのかについて、中野さんが用意してくれた機器類の等倍ブロックを実際に配置しながら、みんなで意見を出し合いました。
離島の場合、島民が島外に移動する際には交通費が特別プライスになる制度が備わっていることが多いため、着工するまでは、お施主さんが弊社の事務所に来ていただくようにして、あまり経費が発生しない
ようにするのもポイント。
有り難いことに時間に余裕があるので、
工務店選びも慎重に進めることができそうです。
自宅と店舗をうまい具合に分け、しかも町並みとの整合性も確保するようにしたプラン。外観も切妻屋根を真ん中でカットして左右にスライドしたようなシンプルな形です。しかもどこかしら牧歌的なのは、背の高い納屋を
連想させるからでしょうか。
店舗併用住宅ですが、自宅部分も豊かな空間的広がりを確保しています。
薪ストーブも採用予定で、次回の打ち合わせではその選定に加え、キッチンづくりの参考になるようなショールーム巡りも予定しています。
豊かなイメージを共有するためのゆったりとした時間。
一方では効率も図りながら、楽しい離島プロジェクトが進んでいきます!
● 「パン工房&shopのある家」
design/中野晋二
cordinate/プロトハウス事務局
[メールでのお問い合せは]
coa@protohouse.net
[『家づくりガイド』がもらえる〝家づくり相性診断〟は]
家づくり相性診断
● 戸建住宅の新築やリフォーム、マンションリノベーションなどの家づくり、クリニック、
shopなどのご相談は
プロトハウスまでお気軽にお問い合わせください
「本当にあった家づくりのコワ〜イ話」(桑原あきら (著)/ニューハウス出版 )☆
※家づくりで実際に起こったコワーイ話しを紹介するとともに、そのようなことにならないような具体的なアドバイスを記載。とっても読みやすく、これから家を建てようかな?と思っている方にはぜひお勧めの一冊です☆
アマゾンサイトでのご購入は
こちらまで
インクルーシブデザイン/社会の課題を解決する参加型デザイン
(桑原あきら/共著)
発行/学芸出版社 価格/2,300円+税
Amazon.co.jpにてご注文いただけます
誰かのためのデザインから、誰もが参加できるデザインへ。
子ども、高齢者、障がい者などマイノリティだと考えられてきたユーザーをデザインプロセスに積極的に巻き込み、課題の気づきからアイデアを形にし、普遍的なデザインを導く「インクルーシブデザイン」。
これからの「ものづくり」と「デザイン」の実践例を多数収録。家づくりにもこの視点が大切です!
デザイナー、エンジニア、建築家、プロダクトメーカー、必読。
プロトハウス事務局代表の桑原あきらも共著者として参加しています。