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プロトハウス通信 - Stedsans[ステッドサンス]-

プロトハウス事務局から贈る〝住まいは人生を変える最高の道具〟というメッセージ。 


by protohouse

どんな窓をつくるかで、人生は変わる。

今、目の前にある空間。それが、あなたの人生です。
それが理想的な風景であろうがなかろうが、過去の選択の結果として
目の前のリアルとなってそこに現れているのです。
そういう意味で、インテリアは人生そのものだと言えます。
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窓一つとっても、この法則は如実に反映されます。
どんな窓をつくるか、その選択の結果の先にある未来において、
目の前にある人生は大きく変わるのです。

『過去の選択』とは、『或る日の投資』と翻訳できます。
投資と現実的なリアルには明確な因果関係が存在するのです。
昨日、ある人が「あんな高価なワインは店には置けませんよ」と言いました。
毎度のことながら、人生の局面を見ているようで、私の胸はちょっと波打ちました。
本業とは別に飲食業をスタートしたその人に、ナチュールワインを
専門に扱う店を紹介したのですが、実際にその専門店に行くと高額なワインばかりで
とても自分の店では出せないと判断されたのでしょう。
確かにそうなのです。頷けます。だから私は〝壁のように〟なにも言わなかったのです。
高価なワインを置いたところで、それに見合っただけの料金を出してくれる顧客が
誕生するとは限らない。原価割れを起こしそうなそんなリスクは犯さない方がいい!
一理ある、が、しかし、本当にそうなのでしょうか?
原因があって結果があります。投資があって利回りが発生するのです。
高価なワインにはそれに相応しい〝雰囲気のある空間〟が必要であり、
その雰囲気を醸し出すには、センスとコンセプトが大切です。もちろんスタッフにも
そのコンセプトと〝繋がったストーリー性〟という物語が求められます。
すべてに綿密に計算された投資=原因づくりが必要なのです。

「その店で大儲けしてくださいよ」と私は冗談を言い、
「そんなに上手く行きませんよ」とその人は真顔で答えました。
世間話とはそうしたものです。互いに常識や世間体という壁を隔てて当たり障りのない
言葉を交わすだけで、そこに真理が浮き彫りにされることはありません。

そんな人生の局面を、家づくりの現場でも何回も目の当たりにしてきました。
もちろん、世間話とは違うのですから、可能な限り、余計なお世話にならない範囲で
その建主にとっての理想的な未来が訪れるような〝入り口〟としての空間を
微力ながら持てる限りの知恵を注いでデザインしています。

窓は、そんな空間デザインの象徴のような気がします。
そこからどんな風景が見えるのか。その建主はどんな風に見たいのか。
どんな時刻に見たいのか。どこから見たいのか。その時その人は何をしているのか。
その場所の隣には何があって、さらにその隣には何があり、どんな風に
繋がっていて、そこは人が通れるのか、風や光が通り抜けるだけなのか。
そのような思考の折り重なりの結果として、今目の前の窓は存在するのです。

例えば、コヤキチのこの窓。
キャンドルと鳥の置物が夕暮れの青を映しているフィックスの木製サッシ。
掃き出しではなく、腰の高さに抑えられているのに開放的なのは、天井が高いことも
関係していますが、テーブルが窓際に近いのが大きなポイントです。
そして、フィックスなのに息苦しくないのは、
隣に800×1200mmの木製の横滑り出し窓があるからです。
そもそも木製サッシにしているのはなぜか? 見栄えの問題か、結露対策なのか?
窓一つですけれど、そこにはいろんな思考が重層的に反映されています。
この窓について言えば、そこからどんな風景が見たいのか!が最も大きなポイントでした。
自然に対して精神を解放させたいという思いがとても強かったのです。

この場所で、この向きに、この素材で、この窓にして、私は自分の中に一つの明確な
主張があることに気づきました。そしてこの窓を見るたび、この窓を通してクヌギの森を見るたび、
その主張はより強固な確信へと育っていったのです。
それはまさに「行動がその動機となった考えを強める」という
ジョージ・ウェインバーグの『自己創造の原則』に従った自然の流れに違いありません。
空間は〝四六時中、私たちを見守る〟教師なのですね。

どんな窓をつくるかで人生は変わる。
その窓を毎日見ることで、自分の思いはこうなのだ、こういう生き方を選択したのだ、
こう生きたいのだという思いを人は強くします。
そして、その結果として、人生は成長し、変わるのです。
じっと自分自身を見守る教師のような空間は、人生そのものなのです。
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今日は窓の向こうに何を見るのでしょう。
森ではクロモジの小さな花をあちらこちらに見かけるようになりました。
春がもうすぐそこにあることを、体が感じています。

                        プロトハウス事務局 桑原あきら



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by norikon23 | 2024-04-01 08:38 | マインドフルネス