外宮から内宮へ、そして瀧原宮へ。
そこには、森の中に点々と佇む日本建築の原初の姿がありました。
伊勢神宮の建築様式は、唯一神明造りという独自の様式。最初に目に飛び込んでくるのが、千木(ちぎ)と呼ばれる屋根の上に突き出した角のような板。
これは破風が屋根を貫き屋根上で交差したものらしいのですが、
屋根の上に棟と直角に並んだ鰹木(かつおぎ)と共に、建物意匠に独特な雰囲気を醸し出しています。
大きすぎるくらいの茅葺の屋根とそれを持ち上げる棟持柱や四角の掘立柱の小ささ。
このアンバランスなバランスが、とてもモダンに映ります。
それにしても無垢板を晒したままの無装飾な佇まいの素朴で美しいこと。
まさに経年変化の自然なうつろいを象徴しているようです。
外宮、内宮ともに、
鳥居と社からなるこのシンプルな組み合わせをした別宮が正宮の他に数箇所、境内に祀られています。
門構えがあって、玄関があって、母屋に至る。
ここに日本建築の原点があるように感じます。
しかもその社の極めてシンプルなこと!

社の正面に敷かれているのは、御白石(おしらいし)と呼ばれる川原石。
清石(きよいし)と呼ばれる黒い石とのコントラストもシンプルで潔いですね。
こちらの川原石は、式年遷宮で神領民や全国崇敬者の手で敷き詰められるということです。


外宮で特に感じたのが、森の香り。
山道に入った瞬間に奥深い森の香りが鼻腔を刺激したのです。
よく見ると、境内の森のあちらこちらに香りを発する樹木があって、
ああここは古代が息づく神の森なのだと胸の奥深くに感じ入るのでした。
このさっと投げ入れただけのような玉串の飾り方もシンプルで綺麗。
これでいいんだ!と感銘を覚えます。

瀧原宮では、巨大な神杉の参道を抜けて社へ。
全てに生命力が溢れています。


神杉の根本を包む苔たち。
植物なのに毛皮のようですね。
日本建築の原初の姿との出会い。
そんなことを感じた伊勢神宮への旅でした。
次のコヤキチオープンハウスの予定
<日時>
6月8日(土)12:00〜16:00
6月9日(日)12:00〜16:00
<場所>
南由布の森コヤキチモデルハウス
大分県由布市湯布院町川西1750-140
※Googleマップにて「coyakichiモデルハウス」でご検索ください。
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